集団療育を通して心身の全面的な発達を促しながら、社会性や自立の能力を獲得していけるよう支援します。支援では集団療育職員(保育士、介護福祉士等)の他、各専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理士)が総合的見地からの療育指導を行います。わかりやすい場面設定の中、主体的、自主的な遊びをとおして子どもの運動、認知、言語、情緒、社会性の発達を促します。
集団療育の流れ
            @ 登園  
              自分の持ち物をカゴに入れて仕度を行います
            A 活動  
              あつまり→手や身体を使う活動→見る活動→テーマ活動
            ※グループの状況に合わせた課題や活動に取り組みます
            B 自由遊び/保護者との話し合い
              ※子ども達の自由遊びの間、保護者の方々と 活動の振り返りや意見交換を行います
            C 降園  
               あいさつをして帰ります
  個別療育には、理学療法・作業療法・言語聴覚療法・心理指導があります。
             各療法士の専門的視点から、個々のお子さんに必要と思われる療育指導を行います。
            (1回30分〜50分程度です)
            
 理学療法では姿勢や運動面のことで気になる事があるお子さんを対象に、日常生活の中でどのようにしたらよいか指導・助言を行います。
             また、お子さんの状態に合わせて定期的に運動の指導も行います。
            
            気になること・・・例えば・・・
            ●首のすわりが少し遅い
            ●寝返り、おすわり、はいはいをしない                         
            ●なかなか歩かない    
            ●歩けるが転びやすい                                     
            ●抱っこした時、体が柔らかい、または硬いの  が少し気になる… 
            活動の一例           
             大型遊具等を使ってお座りや立った姿勢を安定させるために必要な体幹機能を促すような遊びを設定します。
            
 作業療法では、遊びを中心としたいろいろな作業活動を通して、主に上肢の機能や手指の細かな動作の獲得を目指します。
             また、身の回り動作に即した指導・助言を行います。
            
            気になること・・・例えば・・・                      
            ●手先が不器用  
            ●からだの動きがぎこちない  
            ●姿勢がわるい 
            ●日常生活(遊び、食事、着替え等)の中でう  まくできないことがある 
            ●感覚面のかたよりがある
            活動の一例
             子どもが楽しみながら手先の課題に取り組めるような活動を設定します。  
言語聴覚療法では、ことばを理解する力や人とかかわる力が良好に育まれるよう、言語環境を整えて療育を行います。また、お子さんなりの表現手段を関わり手に保障してもらうことで、他者へのコミュニケーション意欲が順調に育まれるよう支援します。遊びや学習など、課題内容はお子さんひとりひとりの関心事や発達状況に合わせて設定します。
さらに、遊びやことばかけのヒント、日々の暮らしの中で行えることばやコミュニケーションを育むはたらきかけについてもご紹介します。
             その他、発音や吃音、聞こえの相談も受け付けています。
             なお、聞こえについて心配のある方は、生活音への反応など、お子さんの普段の聞こえの様子を言語聴覚士がお聞きし、発達の状況や精査の必要に応じて、専門の医療機関への受診をお勧めする場合があります。
            
            気になること・・・例えば・・・                                
            ●ことばが出ない  
            ●ことばがつながらない  
            ●発音がはっきりしない 
            ●ことばがつまる  
            ●呼んでも振り向かない  
            ●会話にならない           
活動の一例
              ことばの理解を育て、コミュニケーションの意欲をのばす支援を行ないます。
            
 心理面接では、遊び場面や課題の場面で関わる中で、お子さんが落ち着いて人と関わり、人と楽しく遊ぶという心の発達を促します。ものや人を認知する力を育てたり、学習面の指導もひとりひとりのお子さんに合わせて進めます。
             また、保護者の方との相談も行っていきます。
            
            気になること・・・例えば・・・                         
            ●人との気持ちの通い合いが難しい                         
            ●働きかけられたことに応じたり、やりとりする  力が弱い 
            ●友だちと関わることが難しく一人遊びが多い                                     
            ●物事への関心や意欲が薄く、遊びの広がりが持ちづらい 
            活動の一例
             ままごと遊びやゲームをとおして人とのやり取りを練習したり、相手とルールを共有して楽しむ力を伸ばしていきます。
にじの子では、小学校3年生までの学齢児のお子さんに対しても、個別療育を実施しています。墨田区内の特別支援教育の利用を優先した上で、学校教育を補うフォローとして、回数制限を設けて個別療育を実施します。個々の児童の発達の特性に合わせた療育を提供します。           
            
            対象                                       
            小学校1〜3年生
            発達に心配のあるお子さん
            
            たとえば・・・
            姿勢が崩れやすく、まっすぐ座っていられない
            手先が不器用で、鉛筆や箸がうまく使えない
            発音が不明瞭で聞き取りづらい
            特定の科目だけが苦手
            周りの状況にあった行動ができない
            予定どおりにいかないと混乱したり怒ったりする
            授業中座っていることができず、立ち上がったり動いてしまう             
             放課後等デイサービスは、提供回数等に制限を設けての実施となっております。詳細は、にじの子までお問い合わせください。