言語聴覚療法(ST)とは・・・ 普段私たちは、何気なく家族や近所の方たちと話をしたり、食事をしています。 この二つのことは、日常生活にとって大きな楽しみにもなっています。 日常のコミュニケーションの機能や食べる機能に障害があると、こうした何気ない楽しみが奪われ てしまいます。 言語聴覚療法では、コミュニケーションや食べることに障害がある方に機能の回復や維持に必要な 訓練や相談を 行っております。 また、ご家族からの相談にも応じております。 対象となる方 主に脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷などが原因で言語障害や嚥下障害を起こしている方です。 失語症とは・・・ 失語症は、脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷などによって、一度獲得された言葉を使う機能が 破壊されたことによって生じます。 話す、聞く、読む、書くといった言葉のいろいろな面に症状が現れます。 難聴などの聞こえの問題で言葉が理解できない場合や、舌や声帯が麻痺したために 声が出ない場合、重い知的障害があるために話ができない場合などとは区別されて います。 構音障害とは・・・ 舌や口の麻痺のために発音に障害が出ることです。 「ろれつ」が回らなくなる、「話しことば」の障害です。 嚥下(えんげ)障害とは・・・ 私たちは、普段は意識しないで食べたり、飲んだりできます。 しかし舌や喉の動きが悪いと、水や食べ物が飲み込めなくなります。 最悪の場合には、水や食べ物が肺にまで流れ込んでしまいます。 そのままにしておくと、栄養失調を起こしたり、肺炎などの病気にかかることがあります。 病気やケガが原因で、水や食べ物をうまく飲み込むことができなくなることを「嚥下障害」 と呼んでいます。 主な症状として、むせる・のどにつかえる・口からこぼれる・口の中に食べ物が残るなど があります。 |